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「縁を切る」とひとくちに言うのは簡単ですけど、これは時間と
の闘いだから、今日「親と縁を切ります！」と宣言して即切れ
るってもんじゃないですよ。分かっていると思いますが。

私は、両親と「縁を切る！」と決めて６年目です。
２年目くらいから母親とはたまーに会うようになりましたが、父
とは全く会っていませんし、話もしていません。
父親とはできればこのままヤツが死ぬまで一生会いたくないと
思っていますし、今はそれが悲しいこととも思っていません。

・・・でも。

法律的に親子の縁は切れない以上、例えばヤツ（父）が事故だと
か急病で倒れた、あるいは急死などという緊急事態には、私のと
ころにも当然連絡はくるだろうし、火の粉がかかることもあるだ
ろうなーと、そういう覚悟はうっすらながらしています。
ま、そう覚悟できたのも、音信を絶ってから３年くらいして、自
分の気持ちが落ち着いてきてからでしたけど。

３年くらいしてようやく「私とアイツ（父）は他人なんだ。別の
人生を生きていいんだ」と思えるようになって楽になったという
ことかな。

自分の精神衛生のためにはいいんじゃないですか、一度「絶縁」
宣言してみるのも。


そういえば当時、「世界で一番醜い手紙」という親への恨みをつ
づった手紙集の本があったんですけど。
それ読んで泣いたら、ちょっと救われた気、自分なんてまだまだ
いいほうだ、親を捨ててもいいんだナドナド・・・がしましたっ
け・・・

私はいま、30代前半ですが18歳で実家を出てから
ずっと親とは縁を切っています。
一人暮らしをしながら、バイトをして学校を出て、
夢だった仕事にも就けました。
つらいこともいっぱいあったけれど、あの親と、親子関係を
持続させるぐらいなら、どんなことでも耐えられる、と
つらさをバネに頑張ってこられました。

部屋を借りるにも、学校の入学手続きをするにも
未成年のうちは親の承諾が必要なので、大変でしたが
最終的にはなんとかなりました。
そして結婚もしました。当然、親を式には呼ばなかったし、
結婚相手も、その親も私の親に会ったことはありません。
今後も一生会うことはないでしょう。

調べればわかることなので「死んだ」などの嘘は
つきませんでした。
彼には「どんな事情があるにしろ、私のやっていることは、
世間一般からしたら、かなりの親不孝なこと。
あなたの家族には理解してもらえない。
でも、殺されても自分の親と和解する気はない」と伝えたら
「自分の力で頑張って生きてきたんだから胸を張っていい。
うちの親が反対するとは思えないけれど、反対したら
親なんて無視して結婚しちゃおう」と言ってくれました。
その気持ちだけで十分だったのに、
彼の親御さんもとても良い人で、正直に事情を話した私に
「今までよく頑張ったね。これからは私を実の親だと思って
頼るのよ」と優しい言葉をかけてくれました。
おかげさまでお義母さんとは、彼が「どっちが実の子だか」
というほど、仲良くやっています。

結婚式は立食パーティーにしました。
友達をたくさん呼んで、わいわい大人数で盛り上がったので
彼の親戚や友人は、私の親戚が一人も参加していないことに
気づきませんでした。
というように、自分の道を信じていれば、
なんとかなるもんです（笑）。
「親と和解しろ」と無理強いする彼や親御さんだったら
私は絶対、結婚していませんでした。
こういう問題って重要ですから、そこですれ違う人との
生活は無理だと思います。

私はとりあえず20歳の誕生日と同時に分籍＆本籍地を移し、
さらに家庭裁判所に実の親を訴えました（笑）。
いつか、訴えてやろうと、中学のときから決めていたので
これまで親にされた酷いことを証拠を揃えて提出しました。
未成年のうちはどこまでも追いかけてきて、
嫌がらせをされていましたが
裁判所に「これ以上、娘に近寄ると罰する」と脅し（？）を
かけてもらったので、それ以来、何も言ってきません。
というか、私がどこで何をしているのかも
いまはまるでわからないはずです。