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昨日、東京・京橋のフィルムセンターで、黒澤　明監督の
「わが青春に悔いなし」（東宝）を見てきました。
主演は永遠の処女と言われる原　節子と、藤田　進なので
すが、最近は流行らない、戦前に実際にあった“京大事
件”等を背景にした“社会科”の作品で、昭和２１年の制
作だけに、昔の雰囲気が良く出ていましたね。

大文字山あたりから見る京都の風景は、京大の他高い建物
もなく、大学生が皆角帽をかぶり学生服を着ていると言う
ことが、返って新鮮に感じられました。
あ、これって映画の内容の話ではなかったか。（笑）
もちろん映画も素敵でしたが。

３００人ほど入る館内は、時間のせいもあってか高齢者が
ほとんどで８割方埋まっていましたが、私はもっと若い人
に見て欲しいと思いました。

この時代の映画は、多くの人々の精神的支えになったり、
日頃の憂さを忘れさせてくれたり、あこがれの人に会える
唯一の場所だったりしたんです。
時にはみんなの先輩達の気持ちに、浸ってみるのも良いの
ではないかなあ。

黒澤明の特集は７／２９までやっており、有名な「七人の
侍」や「生きる」も、これから上映されます。映画好きだ
けれど日本映画は見ない方々も、これ等くらいは見て置か
れても良いと思いました。

http://www.momat.go.jp/fc.html
に作品案内や上映スケジュールが出ていますので、是非ご
覧下さいね。