萩尾望都の「半神」の結末おしえてください

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萩尾望都の「半神」の結末おしえてください

kanagonxxx
2002/04/05(金) 10:23

ちかぢか舞台化するようで宣伝を見たのですが
途中までしか話を知りません
双子を切り離すことになって・・
その後のお話を知ってる方教えて下さい！

テーマ：
タグ：舞台

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（レス件数：6件)

あぁ手元に本が無い

ＥＤＥＮ
2002/04/05(金) 12:31


覚えている限りでは。

栄養を全てもらってキレイに育った子Aと
栄養が行き渡らず醜く育った子B。
二人が切り離された後、
Aの体には充分な器官が残らず、
醜く育ったBのようになっていきます。
逆に良い器官が残ったBは栄養がゆきわたるようになり、
Aにそっくりに美しく変化していきます。

最後は・・・・・

どなたかフォローお願いします（T_T）
（中途半端なレスでごめんなさい）

舞台化？！

maybe
2002/04/05(金) 15:03

横レス失礼します。

「半神」と言えば、野田秀樹さんの舞台が有名ですが、
また違う方が新たに舞台化されたのでしょうか？
どちらにしてもとても興味があるので、
ぜひソースを教えて下さいませんか？

私は原作の方はわからないのですが、
野田さんの舞台の方のラストでしたら知っていますよ。
もしご存知でなければどうぞ。
（ネタばれになっちゃうので、スクロールで下の方に書きます。）

驚異的な頭脳を持つが、見た目が醜く故に愛を知らないシュラ。
未発達の頭脳を有するが、それが為か誰もが愛する美しいマリア。
彼女達は、胴体の一部が繋がったシャムの双子。

シュラは、シャムという生まれにより決して1人にはなれず孤独を
味わえない自分を嘆き、マリアを殺したいほど疎ましく思っていま
した。

が、次第にその体に無理が生じ、10歳の誕生日に2人は手術によっ
て切り離されることになります。
執刀医は、「ドクター」。
ドクターは、自分自身も螺旋の方程式の謎という難問と葛藤してい
る「おじいちゃん」と双子です。

しかし、シャムであるシュラとマリアの心臓は１つしかありませ
ん。
手術によって助かるのはシュラかマリアかどちらか１人。

２人は手術の最中に、おじいちゃんと一緒にバケモノ達の世界この
世の果てに迷い込みながら、シュラ・マリアお互いのことを考えま
す。
どちらかではなく、2人で助かりたい。
それが2人が導き出した答えでした。
しかし、2人一緒ではこの世の果てから出ることができません。

そして２人が下した選択は、シュラがマリアに心をあげ、マリアが
シュラに心を上げること。
この世に戻ってきたのは、体がマリアで心がシュラの女の子でし
た。

シュラの体にマリアの魂が宿った女の子は、おじいちゃんが「孤独
と言う誰も聞いたことがない音」を贈ってあげました。
その子は、その音と共にこの世の果てに留まるのでしょうか…。

この世のマリア、いえシュラにもその事がわかっていたようです。
切り離されてからは、私は2人だったと話しても、誰も信じてくれ
ません。
霧笛のような孤独の音を彼女が口にしたところで、この物語は終り
ます。

ありがとうございます！

kanagonxxx
2002/04/05(金) 15:18

ＥＤＥＮさん
ｍａｙｂｅさん
ありがとうございましたお早いレス嬉しかったです

そうかぁ～
どちらひとり死んでしまうのかと思ってました
野田さんの方のお話、よくわかりました
自分のなかで納得が行きました

舞台は明日と明後日、池袋サンシャイン劇場での公演で
家庭教師の役で、安寿ミラさんが出る舞台だそうです

どうもありがとうございました

漫画では、こう終わってます。

にゃんこ15
2002/04/05(金) 18:44

　
　漫画、読んだことあります。
　記憶で書きますが。。
　漫画はとても短い短編でした。
　
　二人は双子で、腰の部分がつながっています。10才くらい？で
　主人公が、確か姉だったと思います。
　姉の体は栄養を作る事も出来、知能も普通以上に高いのですが、
　栄養が、体の構造上妹に行ってしまい、姉の体はガリガリで、
　髪も少ないし、見た目がかわいそうな程なのです。
　一方妹は、愛らしい美少女で天使のようですが、知的障害が
　あって、行動が幼児のようなのです。言葉も「あー、うー、」
　くらいしかしゃべりません。

　姉は、妹を疎ましく思います。
　周りの大人は、幼児のような子でも、その愛らしさから、
　妹を溺愛しています。
　妹が熱を出せば、なぜか姉の体にだけ発疹が現われ、ますます
　醜くなったりしてしまうし。
　周りの感心も親の愛情も、自分が作り出している栄養も、
　妹に奪われている。。。ように思える。
　妹は、疫病神だと思います。
　しかも、そんな相手が、腰でつながっているため、常に一緒
　なのです。

　ところが、医者によると、姉の体が作り出す栄養はどんどん
　妹に行ってしまい、このままだと姉の体は死に至る。
　姉が死んだら、自分の体で栄養を作れない妹の体も自動的
　に死んでしまう。

　両親は、せめて姉の方だけでも助けようと、手術を決心します。

　手術後、姉の体は栄養が行き届き、ふっくらとして、天使の
　ような妹そっくりの美少女になります。（もともと双子なので）
　
　死にゆくしかない、ベッドに寝る妹の体は反対に、どんどん
　痩せて行き、まるで以前の姉そっくりの、ガリガリの骨のような
　みっともない女の子になっていきます。
　ベッドの妹をみて、姉は思います。
　「あれは、私だ。。」
　なぜか、妹が自分にしか見えないのです。
　妹は、ガリガリの体ですが、何もわからないようで、
　以前と同じに、無邪気に姉に手を差し伸べて来ます。

　妹が亡くなって、何年かたち、姉は美しく成長し、１６才
　くらいになっています。
　ボーイフレンドもいて、両親とともに幸せに暮らしています。

　夜、ふと、鏡の中の自分に見入ります。
　美しい、髪、目、肌、、、
　でも、これは、誰だろう、妹の顔？私の顔？
　あの時ガリガリに痩せて死んだのは、誰？　妹なのか、私
　なのか。。。
　そして、「こんな夜は、涙が止まらないのです。。」
　というセリフで、漫画は終わります。

　結局二人はつながってひとつだったので、シーソーのように、
　どちらも、入れ替わる可能性があって、元が醜くて
　知能があったのが、妹であっても、姉であっても、同じで
　あって、ひとつの体、心の違う局面だけだったのではないか。
　自分が妹であった可能性も、その反対も、同じであって、
　そして、その半分を、今生きている姉は失ってしまった。。
　死んだのは、自分であり、妹であり、その両方だった。
　自分の半分が死んでしまったと言う事なのかなーー。
　という感想を持ちました。

　
　
　

こちらこそありがとうございます。＆間違えてました私･･･（再度ネタばれ)

maybe
2002/04/06(土) 12:33

kanagonxxxさん、舞台の情報を教えてくださって、私の方こそあ
りがとうございます。

家庭教師の役があるということは、やはり野田さんの脚本なのかも
しれませんね。
野田版「半神」では、岬の灯台に閉じ込められた双子の唯一の外界
との接点として、家庭教師が登場しました。
双子と一緒にこの世の果ても巡りますし、どうしたら双子を救える
かと悩む、主役級のキーパーソンでしたよ。

そして。
先のネタばれ記述なんですが、1日経って考えてみると、ラストが
微妙に違っていたような･･･（汗）。

おじいちゃんのセリフに
「孤独は人間になる娘にあげよう。
　　もうひとりには音を作ってあげよう」
というのがあったはず･･･。
とすると、「孤独の音」というのは間違いですよね。
でも私は野田脚本の舞台を5回しか観たことがないので、それがど
んな音だったのか、肝心のところを覚えていないんです～(T_T)。

そしてよくよく思い返してみると、最後の最後にこの世に戻ってき
たのは、シュラの見掛けを持った女の子だったかもしれませ
ん･･･。

あ～～～～本当に役に立てず申し訳無いです。
もしもkanagonxxxさんが安壽さんの舞台をご覧になるのなら、そ
こら辺は楽しみとしてとっておいてください♪（と、言い訳させて
下さいね(笑)）

にゃんこ15さんの漫画の方のストーリーも、初めて知った私には衝
撃でした。
舞台でシュラとマリアの心を入れ替えたのは、原作のそういう意味
合いがあったからなのですね。
漫画のラストへのにゃんこ15さんの解釈は、私も全くそのとおりな
のではないかと思いました。
にゃんこ15さんにもお礼を言わせてくださいね。

どうもありがとうございました

kanagonxxx
2002/04/07(日) 21:07

にゃんこ１５さん
ｍａｙｂｅさん
どうもありがとうございました

ひとつの体でふたりの人格
二人分いきたってことになるんですね

納得しました・・・
結局時間がなくて舞台の方にはいけず
（当日券でと思ってたのです）・・
でも、お話が分かってヨカッタです

どうもありがとうございました

それにしても、ｍａｙｂｅさん
野田さん舞台って安くないですよね
５回もいくなんてすごいです！
深津絵里さんと加藤貴子さんのですよね・・・
ＢＳとかでオンエアされないかしら
私も見てみたいです

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